コラム
自動販売機で採用されている冷却機能の仕組み
自動販売機といえばいつでも冷たい飲み物が出てくる便利なものです。
その冷却の仕組みは電気を使ってただ冷やしているだけではないんです。
環境問題が重要視されるようになってから進化を続けてかなり省エネルギーになってきました。
最近の自動販売機はヒートポンプ方式を採用しているものが多く、冷却、保温を効率良く行えます。
ヒートポンプ方式とはコンプレッサーにより冷媒を圧縮することで発生する熱でものを温め、膨張させるときに熱が奪われるため周辺が冷却されることでものを冷やす仕組みです。
無駄がないため高効率で温度調整ができます。
そのほかにも、電気代の消費量が少ない夜間に集中して冷却することで電気消費をコントロールする機能や販売直前の数個のみを集中的に冷却することで無駄に冷やさない機能などエネルギー削減を重点に設計されています。
自動販売機の外装は外気の温度に影響を受けないように真空断熱材を採用しているため、季節や時間にかかわらず温度が安定しています。
想定内の温度調整で済むため効率が良く、無駄がありません。
最近の自動販売機は、制御面でも優れています。
1日の時間の中で、多く買われる時間などを集計し、統計的に解析しています。
それにより常に温度を調整するのではなく、集中的に冷却する時間をコントロールしています。
いろいろな仕組みを使うことで自動販売機は高効率を実現しています。
結果として、省エネルギーは世界でもトップクラスです。