コラム
自動販売機とデジタルサイネージ
自動販売機の存在は街の景観として多くの人に受けいれられる存在になってきています。非常に多くの自動販売機が全国各地に置かれるようになると、自動販売機の空きスペースを広告塔として使用しようという動きが現れてきました。最新の機種では自動販売機の前面の空きスペースに液晶パネルを貼り付けて動画広告を表示したりする動きも出てきています。この様な液晶画面等を用いた電子広告のことをデジタルサイネージと呼びます。
デジタルサイネージはまだまだこれから発展していく広告技術なのですが、既に多くの展開が検討され始めています。最新の技術では液晶ディスプレイを薄いシートに替えることで動く広告をあらゆるところにはめ込めるようになってきました。自動販売機はその格好の敷設先として注目されており、動く広告を提供することが可能な時代になってきました。
一方このデジタルサイネージには広告意外にも様々な活動が可能です。例えば自動販売機に設置された小型カメラと内臓の時計の情報を参考に購入しようとしている人にお勧めのドリンクを紹介できるようなサービスの展開が始まっています。朝方の時間にスーツ姿の客が自動販売機の前に立った場合は缶コーヒーを勧めたり、夕方等に制服姿の客が見えたら甘めのドリンクを勧めるなどの動きを行うことが出来る時代になってきているのです。
この様な試みはＪＲ線等で試験的に導入され始めています。これから新しい自動販売機のサービスを目にする機会が増えていくかもしれません。
