コラム
自動販売機とラッピング広告
近年急速に広まったラッピング広告。バスや電車などの全面を宣伝内容を印刷した特殊なフィルムシートなどで覆う広告形態のことで、トラック、タクシー、オフィスビル、駅ビルの柱などに展開されますが、あらゆる媒体にフィルムを貼ることが可能であるため、自動販売機も広告可能な対象となります。
インパクトも大きく効果が期待できるラッピング広告。
特に自動販売機に導入する場合には安さ、宣伝効率、地域性の点で特長があります。
面積が小さくまた直方体である自動販売機はバスなどの公共交通機関をラッピングするよりもはるかに少ない予算で済み、フィルム装備時間はおよそ1～2時間と短いため定期的な変更も容易で、キャンペーンなどにも柔軟な対応ができます。
飲み物を買う方にも見てもらえる為、通常の看板に比べて広告が目にとまる時間を長く確保できる効率の良さがあります。
また自動販売機はそれぞれの販売機における商圏を保つ為、ある程度の間隔で配置されている状態です。広告もまた、一定間隔を自然に保てます。更にその地域や区画をピックアップし集中すればさらに低予算で、時に話題性を伴って広告を行える可能性も秘めています。
広告のもたらす視覚効果は商品だけに限定されているわけではありません。広告の存在が空間そのものに働きかける潜在力を持ちます。
自動販売機はスペースを取らず便利な反面、社内設置などの場合には時に雰囲気にマイナスに働くこともありますが、その問題は社内の雰囲気に合わせたラッピング広告で解決することができます。
また都市景観や交通安全に配慮されたデザインであれば、ラッピングを施された自動販売機が環境改善に有効であることも。自動販売機に施された広告は自動販売機の利用率を上げ、同時に暗い歩行者通路などを明るい空間に変え、それが犯罪防止、落書き防止へとつながっていきます。
