用語集

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魔法VIN自動販売機

魔法VIN自動販売機とは、魔法瓶のように自動販売機内部の保温性を高めた自動販売機のことです。
2011年の東日本大震災以降、夏場の電力需給の逼迫に対応するために、電力需要のピーク時(特に夏の電力需要が最も高まる午後1時〜午後4時)の電力消費を抑えるピークカット機能の充実させた、より高い省エネ性能を持つ自動販売機が求められるようになりました。

こうしたニーズに対して、パナソニックでは、2011年に急遽これまでの技術開発を成果を結集させ、夏場に長時間のピークカットを実現する「魔法VIN自動販売機」を開発しました。
この自動販売機のピークカット機能は、主に、電力需給に余裕のある夜間に内部の飲み物しっかり冷やす「冷やし込み」と、内部の冷気を逃さずに外気を内部に侵入させない「真空断熱材(U-Vacua)」によって実現しています。
真空断熱材は、搬入口が前面にあるために熱(冷気)が漏れやすい内扉に3枚分使用するなど、自動販売機内部の熱(冷気)が逃げやすい個所に効果的に使用することによって、内部の保温性を高めています。
また、冬場の温かい飲み物の保温では、冷たい飲みものを冷却する時に発生する排熱を回収して、ヒートポンプ式の加温装置でそのまま利用することで、効率良く温められる加温システムが活躍しています。

このように、魔法VIN自動販売機は、様々な創意工夫によって、企業や学校が本格的に稼働する時間である午前9時から午後5時までの8時間を自動でピークカットし、35℃の猛暑日でも中の飲み物を温度を平均7℃を維持するという高いピークカット機能(数値は2013年の製品)と冬場のピークカット時の大幅な節電を実現しました。
なお、この自動販売機は省エネ技術の開発を推進する経済産業省の高い評価を受け、2011年度(平成23年度)の省エネ大賞で経済産業大臣賞を受賞しています。

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