コラム
会社によって自動販売機のラインナップを変える
自動販売機のメーカーごとに売れ筋商品があることは事実ですが、それだけを主力商品として位置付けるのは浅はかな考えと言わざるを得ません。設置場所の特色によって自動販売機の商品ラインナップを変えるだけで、驚くほどの効果が得られる場合があります。
一例として、会社に自動販売機を設置する場合を想定します。高い利益率を誇る自動販売機は、設置する会社によって品揃えが大きく異なっていることがしばしばです。自動販売機のメーカーが製造している全ての商品を総当たり的に配置しているのではなく、明確な根拠に基づいてラインナップを組み立てています。
着目するべきは、自動販売機を設置する会社に所属する従業員の平均年齢です。若い従業員が多数在籍しているのであれば、甘い飲料の割合を多くすることが効果的です。社会人として活躍してきた経験が浅いので、学生時代に好んで飲んでいた飲料を優先して購入する傾向があります。学生の多くは糖類が多分に配合された飲料を選択することが多くあるので、従業員の平均年齢が若い会社には甘い飲料の割合を多くするのが有効というわけです。
会社の中でもベテランとして位置付けられている従業員が多い場合は、糖類が控えめな飲料を自動販売機にセットする必要があります。ベテラン従業員は度重なる接待などで中性脂肪を多く蓄えていることが珍しくないので、俗に言うヘルシーな飲料を嬉々として購入する傾向があります。とりわけ、健康に良いとされる飲料は人気が集中しやすいです。
