コラム

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自動販売機のゴミ箱のサイズは大きすぎてはいけない

ゴミ箱は自販機の設置の際には基本的には置かれる事となります。設置時に所有者である飲料メーカーに提出される報告書には、耐震基準などの安全面において規定に基づき設置された事を示すチェックシート、実寸データやコメント、そしてゴミ箱設置の有無についても記入欄があります。ゴミ箱を設置するのには風の激しく当たらない場所であることが望ましいのですが、それは転倒により空き缶等が散乱したり、外れたフタなどが人や車へぶつかる危険が見込まれるためです。フェンス等がその場にあれば固定できますが、それが無理な場合には、ブロックを割った物や大きめの石などを入れて重しにしています。

またゴミの処理は業者によって行われます。配送トラックで持ち帰られたゴミは、コンテナに詰められて処理業者に引き渡しされ、引渡しを受けた処理業者がスチール缶とアルミ缶、その他のゴミを分別して資源として再利用へ、というコースです。

専門のリサイクル業者に処理費用を支払って処理しているという都合上、 回収と処理の費用の高騰を避ける必要がありますから、飲料補充のタイミングよりもゴミが溜まるペースの方が早いという場合であっても、ゴミ回収の回数自体を上げるのも困難なら、ゴミ箱のサイズが大きすぎてもだめ、ということになります。現実的な対処として、回収目的以外のゴミを投入されないようフタを加工して錠を取り付けたりもしますが、最終的には状況を見ての撤去も選択肢となります。

そして忘れがちなことですが、本来はあくまでポイ捨てを減らすための業界としての取り組みの元、「リサイクルするものを集める拠点」、つまり回収ボックスなのです。
別の自販機に備えられているゴミ箱に捨てる事についても別段否定はしていない、というのが業界としての基本スタンスとなっています。したがって、回収ボックスのサイズの正解を見出すのは最初から大変難しい、というところです。

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