コラム

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自動販売機の重量について

自動販売機本体は250㎏~450㎏程度。ジュースなどを満タンに入れた状態で最大800㎏を超えます。自販機は重量の70~80%が鉄系金属で構成されており、また次世代型は機能性を高めているため、重量は増す傾向にあります。

転倒してしまうと大きな事故が発生する可能性があるのが自動販売機。地震大国である日本、世界で起こる地震の約10分の1が日本国内で発生していますし、また強風による揺れや、いたずらであったり犯罪目的で移動させようとする犯罪者対策も同時に講じなくてはなりません。

こうした必要性からJIS規格に自動販売機の転倒防止対策が設けられています。自動販売機が普及し始めた1977年に登場し、阪神大震災発生の翌年に改定。また業界自主基準としてJIS規格を補完する基準も設けられていましたが、2008年4月1日からは更に細分化された形に改正された「自動販売機据付規準」の運用も始まっています。

何気なく立っている自動販売機ですが、設置されるまでには重量に裏付けられたドラマがあります。

重量がある上、特殊な精密機械である自動販売機の設置はまさに職人技。とりわけ駅構内での設置には、車両を横付けできない分、技術が必要とされます。駅構内での設置は終電から始発までの間に作業が行われますが、300kgもの自動販売機は養生を施され、無人になった駅の改札を技術者たちとともに数センチずつゆっくり通って駅構内へ入り、昇降機に乗せられ、階段を使ってホームまで移動していきます。わずかにバランスが崩れただけで落下などの大きな事故につながりかねず、またホームは雨水が溜まらないよう構造上平らになってもおらず、移動から設置までには非常に綿密な調整作業が連続します。

今日もどこかで、終電から始発発車までの短い時間、重量ゆえの困難と悪条件を乗り越えて働く技術者たちがいます。

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