コラム

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自動販売機の歴史はお国柄を反映する

人類最古の自販機は紀元前215年の古代エジプトの寺院に置かれた「聖水自販機」です。コインの重みで栓が開いて蛇口から水が出る装置でした。古の昔から人類とともにあった自動販売機。その発展にはそれぞれのお国柄が色濃く反映されています。

装置と言えばイギリス。自動販売機は1800年代後半の産業革命後のイギリスで、飲料、たばこなどに実用化され、現在の原型となりました。アメリカではゲーム性や販売促進の概念が導入されます。1888年のニューヨークの駅にあった自動販売機にはゲーム性が付加されていて小さなフィギュアのオマケ付き。このアイディアはのちのスロットマシーンの誕生へとつながっていきます。

日本での発展は、あくなき便利の追及、創意工夫の連続です。

明治にあった自動郵便切手葉書売下機が最古ですが、日本らしく、ポスト機能も一緒に備えられていました。

清涼飲料水の自動販売機が導入されたのは昭和30年代ですが、歴史を動かしたのはポッカコーポレーション(当時)。昭和48年にホットで売れる自動販売機を、昭和52年にはHOT&COLD機を開発・導入。これらはいずれも世界初の技術。当時缶コーヒーの代名詞といえばポッカであったほどそのインパクトは大きいものでした。

ペットボトル販売開始や各種キャッシュレス対応など、技術革新は目覚ましいものでしたが、便利の追及は装置だけにとどまりません。それはフルサービスの定着です。もともとは「自動販売機を自分で買って自分で管理」し、そののち「保証金を払って借りて設置」というやり方でしたが、昭和50年代から現在の「自動販売機は無償提供され管理はフルサービス」というスタイルが確立。設置におけるハードルが著しく下がり、普及率の高さは確固たるものとなっていったのです。

自動販売機の歴史とお国柄は見事にリンクします。中国では上海ガニ、ドバイでは金の自動販売機があるそうです。

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