コラム

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冬場の自動販売機

自動販売機を設置した場合に赤字にならないよう通年利益が出るかを見極められるのは、夏ではありません。商品の動き、電気使用料についての両面で夏場より厳しい、冬場です。

冬ならではの勝負はコーンポタージュ、ミルクココア、カフェオレ、ミルクティー、ホットコーヒー、おしるこなど。こうした冬の商品が売り上げを大きく左右しますが「ぬるい」「劣化している」など、消費者の落胆を誘うことがあり得るのが冬の難しいところ。在庫状況は常にチェックされ賞味期限管理されていますが、温かい飲み物は温度変更を繰り返すと品質が落ちるため、冬場の在庫管理にはより神経を使わなくてはなりません。ホット販売の場合は長期間加温すると味が劣化するため加温期間はおおよその目安は2週間ですが、ミルクが入っている商品はさらに厳しくなります。

一般的な自動販売機の場合、冷却は1℃~6℃。加温は52℃~58℃設定です。温めるためには電気をかなり使うため、電気代が高いのは夏場ではなく冬場です。ただ現在はすでに「ヒートポンプ方式」が主流ですが、それにより従来のヒーターを使っての温度管理の問題であったコスト面の負担増加は解消されてきています。ヒートポンプ方式の場合は「空気中の熱を効率よく利用する」ことで電気代を減らすことが出来るので、コストカット効果が非常に高くなります。冬ですから寒いわけで、冷却を止めるという選択肢があり、止めた場合の上昇温度は冬は1時間に0.5度ほどと夏の半分です。冷たい飲み物が3分の1を占める自販機では節電効果が高く、北海道では冬場はそもそも冷却はされません。

自動販売機のCOLD&HOTの両立は日本ならではのこと。1974年日本特有の「ホット&コールド機」の誕生で1台で温かい飲料と冷たい飲料が同時に販売できるようになり、これを機に自販機の普及台数は大幅に伸びました。世界で初めてそれを開発したのはポッカコーポレーション(当時)です。

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