コラム

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自動販売機と飲料メーカーランキング

主要メーカー自動販売機設置台数ランキングでは、日本コカ・コーラを筆頭に、サントリー食品、アサヒグループホールディングス、ダイドードリンコ、キリンビバレッジ、伊藤園、ポッカサッポロ、大塚ホールディングスの順で続きます(2016年・TPCマーケティングリサーチ調査)。ただ状況がこの順番通りにシンプルであるという事では決してありません。

国内飲料メーカーは飽和状態です。またコンビニからは毎年多数の新商品を売り出すことを求められており、販売促進費もかさむために利益を上げるのが難しくなる中、定価で売れる自販機は今まで以上に利益を確保する上で重要な販路となっているためです。

15年7月、サントリー食品インターナショナルが日本たばこ産業(JT)の自動販売機事業を買収。設置台数を一気に増やし、首位の日本コカ・コーラに迫って2強体制が出来上がりました。商品のラインナップに相乗効果も高い買収であると注目されましたが、相乗効果を狙った合併はランキング3位のアサヒグループHDによるカルピスの買収も同様です。そして3位以下との差が広がるなかで、キリンはダイドー、アサヒと伊藤園がそれぞれ大塚食品の提携を発表。同じ自動販売機の中で異なるメーカーの商品が会している光景は、今やおなじみのものとなっています。

またなにより自動販売機の宿敵「コンビニコーヒー」は飲料業界そのものを揺るがす存在となっています。自動販売機における主力たるコーヒーの売り上げが落ちればメーカーは対応に動かざるを得ず、今後のメーカーランキング構成に影響を及ぼすことは必至です。

メーカーランキングだけに単純に依存できない「変化の時代」でもあることを踏まえ、設置者側は変化の背景や、それに対応する各社の戦略の行方、各社の自社ブランドに対する取り組みについてまでも併せ見ての判断が不可欠といえます。

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