コラム
管理が自動販売機の命運を決める
自動販売機の商品や売上金の管理方法は、大きく分けて2つあります。
一つはフルオペと呼ばれるもの。フルサービスです。商品補充、金銭管理、ゴミ管理など全てを業者さんが行います。オーナー様は電気代をご負担、売り上げに応じたマージンを受け取るというシステムです。街中の自動販売機はこのフルオペと呼ばれる管理方法がほとんどです。
もう一つはセミオペと呼ばれるもの。納品方式とも呼ばれます。酒屋さん、タバコ屋さんなどで設置される場合が多く、オーナー様には商品管理や補充の手間がかかります。
フルオペの自動販売機の命運を握るのは通称ルートマンと呼ばれるルートセールス担当者です。オーナー様とは自動販売機を介して繋がっている存在で、この売り場責任者さんによって売り場たる自動販売機の命運が決まります。
仕事内容は自動販売機への商品補充、商品入れ替え、代金回収、POP設置、清掃業務など。売り上げを上げるため様々な工夫をしています。日々地道に積み重ねられるルートマンの管理努力は本当に多岐にわたります。
イベントなどで欠品が生じれば何度でも駆け付けて補充を繰り返す。一口に清掃と言っても空き缶をただ回収するだけではなく、パネル、取り出し口、そして周辺までの目配りも必要。売上向上の為の自動販売機内での商品の設置替え。そして場所に応じた商品動向の把握。常に売れ続ける流れを保つために顧客心理を読み、状況を読み、一手をうつ。もしも買った商品が冷えていなかったら。もしも売り切れ状態があったら。こうした些細なことで人は簡単にその場を離れてしまうのです。
全ての仕事には必ずどこかに人が関わり、最後の決め手はやはり人。自動販売機もまたしかりです。