コラム

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自動販売機による節電対策

かつては世論の渦で逆風にさらされた自動販売機の電力使用量。東日本大震災で一気に問題がクローズアップされたかのように見えましたが、実際には震災前よりずっと前から開発は進んできており、1991年から2005年にかけて20%程度の総消費電力削減が既に達成されていました。そして2012年までに05年からの36%削減が法律によって義務付けられ(省エネルギー法)、節電技術は一気にその段階を上げて現在に至っています。

現在の自動販売機では冷やすときに出た熱をそのまま温かくする方へと回して再利用することで節電を行います。これをヒートポンプ機能と言い、庫内だけでなく外気の熱も利用するハイブリッドヒートポンプと呼ばれる次世代も既に誕生しています。自動販売機で飲料を販売する際もっとも使用電力量が多いのは冷却、加熱の部分です。自動販売機の中は複数個所にセパレートされており、サーペンタインラックと呼ばれるこの蛇行式商品収納庫ごとに温度設定が可能。またラックそれぞれが真空断熱材で覆われており、熱と冷気を逃しません。

またピークシフトという技術も普及しつつあります。昼の電力需要のピークを避けて夜間に冷やすと同時に、徹底して保冷機能を上げて飲料の冷たさをキープし続ける技術です。大幅な節電が見込めるというだけでなく、冷却停止の間は消音運転ができるという副次効果もあります。また照明も従来の蛍光灯からLEDへと移行して久しくあります。

近年の自動販売機ではこうした数々の電力使用効率化策がとられています。節電技術は時代の要請に答えて絶え間なく研ぎ澄まされ続けていきますが、自動販売機はその最先端をぎっしり詰め込んでいる存在なのです。

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