コラム
ヒートポンプ式の省エネ自動販売機
自動販売機は便利な物なのですが、大きな欠点として、電気の消費量が大きいということがあります。
特に現在自動販売機の半数を占めている飲料の自動販売機の電力消費は大きく一台の自動販売機の消費電力が一般的な家庭の一軒分以上になるといわれています。
これは大きな電量で、特に東日本震災後の節電時には自動販売機による販売をやめて節電したりしたこともありました。
また特に節電が呼びかけれれていなくても、大きな電力消費はそのまま販売コストにつながり、一般的な自動販売機では、どのくらい電量消費がありどのくらい電気料金がかかるかが損益の分かれ目になってきます。
そこで様々な方法で節電を試みています。
その中で大きな物にヒートポンプ式のヒーターを持つ自動販売機があります。
飲料の自販売機の場合、冷やすのにも温めるのにも電気は必要ですが特に冬のホット飲料の為に大きな電力が必要になってきます。
そこで普通の電熱式のヒーターではなく、ヒートポンプ式のヒーターを採用した物が作られています。
自動販売機では通常冷たいものと温かい物を併売していますので冷たい飲料を冷やした冷却サイクルで出た廃熱を加温のためのヒートポンプで回収できるためにとても省エネな利用が可能になっています。
電気式のヒーターを使った場合の2.3倍もの高率で加温することが出来ます。
さらに販売用の照明にLED照明を採用することや、全ての飲料を冷却、加温しないゾーンリングなどの採用によって、自動販売機の電力消費は少なくなり、10年で1/4にも減っています。