用語集
コインチューブ
コインチューブとは、自動販売機の内部で投入されたり、事前に釣銭として補充された硬貨を補完する役割を持った部品になります。
現在普及している自動販売機には、コインメックと呼ばれる機械が組み込まれています。
これは「硬貨処理装置」と呼ばれることもある機械で、自動販売機に投入された硬貨が偽造ではないかどうかといった点や、また何円分の硬貨が投入されたのかといった情報を処理し、購入処理の心臓部を担う部品ともなっています。
一度投入口から投入された正規の硬貨はコインメックの中でも最初の部品であるアクセプタを通過して、それぞれの硬貨の重さや直径などが自動的に判断されて、コインチューブに硬貨が落ちていくこととなるのです。
しかしながらコインチューブは非常に繊細なセッティングが必要となっており、少し前後左右に機械が傾いてしまっただけで、場合によっては硬貨が正常に認識されなくなってしまうという問題点も抱えていました。
そうした問題を解決するため、現在の殆どの自動販売機は、フロントのパネルを開ければすぐにコインメック部分にアクセスすることが可能となっています。
不調が生じたと判断されたときには販売を停止し、即座にメンテナンスに入れるような耐性になるという仕組みが組み込まれているのです。
また最近ではコインメックから丸々コインチューブ部を外せるものも多くなってきており、自動販売機の中の硬貨を管理するオペレーターやオーナーが、より内部の金銭を回収しやすく改良が重ねられてもいるのです。
自動販売機が無人商店であるために必要不可欠な「金庫」の一つ、それがコインチューブなのです。