用語集
セミオペレーション
セミオペレーションとは自動販売機を運用していく上での管理方法の一つです。
対義語にはフルオペレーションというものが存在しており、自動販売機を長期にわたって運用していくにはフルオペレーションかセミオペレーションのどちらかを選択する必要があります。
セミオペレーションの最大の特徴は、自動販売機の管理を、自動販売機が設置される土地や商店、建築物の持ち主が自分で管理をするという点です。
商品の補充はもちろんの事、売り上げの管理や品物の仕入れなど、自分で得たあらゆる情報を総動員し、それぞれの特性にあった自動販売機を作ることができるようになるのがメリットです。
またセミオペレーションにおいて、売り上げは基本的に全て持ち主のものとなりますので、売り上げの中から一定の割合をリベートとして還元されるフルオペレーションに比べてより収益性の高い自動販売機運営ができるようになるでしょう。
しかしながらこれにはデメリットも存在しています。
最大のデメリットが、メリットともなっている「自分で自動販売機を管理しなければならない」ということです。
自動販売機運営の専門会社であるオペレーターが管理をする場合は、持ち主は何をしなくとも常に市場の動向にマッチした商品仕入れと管理が行われます。
セミオペレーションではこういったオペレーターの管理は最初からないものとして扱われるため、自動販売機が品切れを起こしていないかという点や、釣銭の準備は問題ないかといった点、また周囲にゴミは散乱していないかなど、様々な点を常に把握している必要が生じます。
店主が常駐しており、こまめに状態を確認できる小売店に設置する分には問題ありませんが、街中に大量に設置したり、オフィスビルの各フロアに配置したりするさいにはこの点が非常に持ち主の負担になってくるでしょう。
メリットは大きいがデメリットも大きい運営方法が、セミオペレーションだということができます。