用語集
通信端末
自動販売機を見たことがないという方はおそらくいらっしゃらないでしょう。誰もが身近に感じられるほど、日本における自動販売機の設置数は多いのです。そしてよく考えてみると、自販機は商品を販売する機能だけで成り立っているのではありません。夜には蛍光灯が点りますし、電光掲示板が付いているものもあります。私たちが思っている以上に、自販機は状況に応じて複雑に稼働しています。膨大な数の自販機は、どのように管理されているのでしょうか。
自動販売機には、通信端末という機械が内蔵されています。これは、商品の名前や売り上げ数、金額などを読み取るものですが、機能はそれだけに留まりません。通信端末によって個々の自販機はネットワークで繋がり、多くの情報を遠く離れた管理者に伝えることができます。近年では自動で故障を察知して伝えることができるようになっているので、点検の頻度を減らすことが可能です。日本全国に数百万台設置されている全ての自動販売機で、いついかなる時も商品を提供できる状態を保つためには、通信端末はなくてはならないものなのです。
通信端末の機能は、販売している商品や設置場所によって少しずつ違います。中には売り切れや扉の開閉の時間がわかるようになっているものもありますし、タバコの自販機においては、購入者が成人であるかどうかを判別する機能が付加されています。今後も通信技術の更なる発達に合わせて、様々な機能を付加されていくことでしょう。