コラム
ユニークな物を販売する自動販売機
飲料や食べ物を販売する以外の用途で設置されたユニークな自動販売機があります。まず本の自動販売機です。かつては雑誌を扱う自動販売機が日本の様々な場所にあり、週刊の漫画雑誌が発売される日はすぐに売り切れになるほど人気でした。最近はコンビニの影響で減少しており、代わりに本を売るようになりました。文庫本は新刊と異なり、サイズが小さく持ち運びが簡単で、価格も安くで提供されます。電車の移動中の暇つぶしに最適で、出版業界の不況が問題視されている中で、打開策となりつつあります。ただし本はジャンルが豊富で、全員の好みに応えると1台の自動販売機では無理があります。そこで現在は幅広いジャンルから文庫本を少しずつ並べて、売上などを調査しています。またお守りも販売するユニークなものがあります。お守りは通常はお寺や神社なので購入します。身につけることで運気が上がり、厄除け効果が期待できるため、日本人はお守りが大好きです。お守りを自動販売機で売ることは邪道だとする異論もありますが、わざわざお寺まで行けない人は、自動販売機を利用して神秘的な力に頼ることで精神的な安らぎを得られます。お守りの自動販売機で最も有名なのが、長野県善光寺です。現在は日本各地に存在し、京都の太秦にはお守りの他に仏像も販売しています。これらの自動販売機は最初はタバコを販売するために設計されているので、商品はタバコサイズの箱に入れられています。
