コラム
多機能なタッチパネル式自動販売機
切符販売所などで一般的になっているように、タッチパネル式の自動販売機の普及が進んでいます。最近、都心の駅構内では飲料の「次世代型」自動販売機が登場しました。従来の商品サンプルやボタンがあったスペースがタッチパネル式の液晶ディスプレイに置き換えられ、そこにはデジタル映像で鮮明に商品が表示されています。
普段は商品が陳列された映像ですが、購入時に商品を選択するとクローズアップされ、その商品の詳細な情報に切り替わります。売り切れの商品はディスプレイ上に表示されません。また備え付けられたセンサーやカメラによって時間や気温、自動販売機の前を通る人々の性別･年齢等を判断し、その時に適したお勧めの商品だけでなく広告も表示されます。
これは「デジタルサイネージ」というデジタル技術を活用しています。この技術はネットワーク通信を利用してディスプレイに映像や情報を表示するもので、この技術により自動販売機が販売だけでなく広告の役割も果たしています。災害時には災害支援ベンダーとして従来の自動販売機のように無料で商品を提供します。この機能もネットワークで繋がっているため遠隔操作で行う事が出来ます。
液晶ディスプレイが目立つので消費電力が気になるところですが、夜間など人通りの少ない時間帯にディスプレイの消灯、冷却効果を抑えるなどして節電対策を採っています。
まだ防犯上の問題から屋内の設置に留まりますが、多機能なタッチパネル式自動販売機はこれから様々な所で目にするようになるでしょう。
